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部長、交錯する想い « 雑記

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2010/05/02

部長、交錯する想い

幸村と手塚についてです。

100510

自分と同じチームの指針となるべき立場にありながら、独断専行で、しかも二度までも自らの腕を投げだそうとした手塚に対する幸村の評価は、ある意味軽蔑とも取れる非常に冷ややかな感情を孕んでいるのかも知れないな、と思いました。

これまで持ち前の才能と倦むことなき努力であらゆるものを組み伏せてきた神の子が、不慮の病に倒れたことで、不可抗力という壁の前に想像を絶する歯がゆさを味わってきたことは想像に難くありません。想像を絶することが想像に難くないってこれ、日本語あってんのか??仁王語だからいいか。
「いくら才能があったところで肉体がそれに伴わないのであれば何の意味もない」「いくら渇望したところで体が自由でなければ為す術もない」ということ、頂点の景色から一転、絶望の淵からWinning Roadを見上げることしかできなかった幸村がどれほどの辛酸をなめたか。理不尽という強大な敵を前に「徹底的に無力である」というのはどういうことか、幸村は身をもって知ってしまったんですよね。実体験として「体は資本である」と言うことをこれでもかというくらい痛感してきた幸村だからこそ、自らの、しかもテニスをする上で半身とも言うべき利き腕を惜しげもなく差し出そうとした手塚に対して、底知れぬ暗い、静かな失望があったのかも知れないなと思うのです。
 
 
手塚も腕に爆弾を抱えていますが、それは決して太刀打ちできない障害ではなく、上手く付き合っていけば完治できる見込みもあるのに、その可能性を自ら棒に振ろうとするところに、幸村は嫌悪をもよおすのではないかと。でもって手塚に限らず自分の肉体を軽んじる輩を幸村は内心忌避していると思う。若いうちは特に、肉体よりも精神活動の方に重きを置いてしまいがちなんですが、それは普段当たり前すぎて意識しないだけであって何事も器あって物種なんだと言うことを幸村は若い身空でありがなら痛感している。健全な精神は健全な肉体に宿る。かといって必要以上に行動にバイアスをかけてしまうことも、それはそれで皮肉なことだと思うんですが、幸村には要らぬ心配か。飽くなき知的好奇心を抑えきれずについついデータそれ自体が目的になってしまうことがありそうな乾と同様、健康それ自体が目的になってそうなのは白石だな…もちろん白石の場合狙ってやっ(ボケ)てる。ヨガの本場でリンクのようなヨガが流行っていると聞き、真っ先に白石を思い浮かべて噴きました。

…おっと脱線はそこまでだ。逆に考えると、そんな幸村を見てきていながら、自己犠牲に走る手塚(但し本人にそんな自覚はさらさらない)に執着を見せるなんて、悪気は無いとは言え真田も酷なことするなあ。この辺は柳が勝手に気を揉んでそうですね。皮肉なことに、そう言う迂闊とも言える一本気なところが真田の魅力でもあるのが難儀です。でもって幸村に「でも蓮二は真田がそう言う奴だから興味を持ったんだろ。奴が変わってしまったら詰まらなくなるのはお前だ。いいのか?」って冷やかされて、「そうだな。俺も相当な変人だな」って返すと。(ナチュラルに捏造を挿入)
 
 


手塚は真田に「お前の覚悟はそんなものか」と言っていましたが、この状況で選手生命を賭けて(自らの腕を犠牲にして)戦うこと=覚悟とは言えないですよね。そんなものは覚悟でも何でもなくて、ともすれば蛮勇と揶揄されてもおかしくない。
だからあの試合において幸村が手塚に向けた視線は、真田や跡部が手塚に向けるそれとは対照的なものになっていたのではないでしょうか。

(大局の判断を見誤って…こんなことで総てを棒に振るか、手塚)
(…くだらないな)

…といったところか。幸村のことだから、そんな有様の手塚に対する侮蔑の念を隠そうとすらしなかったかも知れません。今、腕と足を組みながらベンチに悠然と腰掛け、コートへ冷ややかな視線をくれている増田幸村が脳裏に浮かびました。こわあああ!!

(お前などもう俺の気にかける価値もない)
(そろそろ引導を渡してやろう)

ここで、真田への「真向勝負を捨てろ」に繋がります。このときの幸村の意図するところ、部長として立海三連覇を成し遂げるためというのが大大大前提ですが、同時に「お前は間違っている」と言う最後通牒を手塚に突きつける意味もあったのかも知れませんね。更に、目先の真向勝負に拘る真田に冷や水を浴びせる意味も。更に言うなら、そうすることで真田に雷を酷使させることを止められる。一石四鳥か…さすが神の子。精神面でも屈強な幸村は徹底的に私情を排して事に当たることができますが、この時挟まれた微かな私情と、勝利という目的は両立するので別に問題はないわけです。「それでいい…」の時の、酷薄を通り越した温度のない表情に改めて戦慄します。病を克服してからの幸村はホラ、深紅のベヘリットによって受肉したゴッドハンドみたいなもんだから。


 
 
ただ、試合が進むにつれ、幸村の手塚を見る目にも若干ながら変化が現れる。特に「手塚はまだ死んではいない!零式サーブだ!!」のところですが、それまで幸村は(手塚の選手生命はもう絶望的だ、奴はもう終わった)と思っていたからこそ、まだ余力を残していた手塚に対して珍しく動転したわけですよね。
これは私見というか願望に近いのですが、あそこで手塚は時間稼ぎという選択をしたけれど、真田を蔑ろにしたわけではない。そして真田は姑息的手段と平行しながら対峙できる相手とも思えません。時間稼ぎを選択した手塚も真向勝負を捨てた真田も、間違いなくお互い全力でしたよね。
そんな愚かな手塚の無様な姿に、最終的に幸村は「それはそれとして、(こういう生き方も、)」と思える位には心境の変化があったかも知れないなと思います。そうだったらいいな!

優れた選手は自己管理にも余念がない。もちろん将来設計があるなら尚更、こんなところで、剰え時間稼ぎなどという理由で選手生命を秤にかけるなどそんな愚かな選択はない。手塚、お前プロになるためドイツに渡ろうと思っているって言ってたじゃないか。幸村の考える通り、その点で手塚はとても優れた選手とは言えないでしょう。
ただ、そのどうしようもない愚かさこそが手塚の、真田や跡部を筆頭に、周囲の人間を引きつけてやまない手塚の魅力であることも幸村は意識の片隅で認知している。嫌悪、失望、微かな苛立ちと微かな怒り、そして最後に許容。幸村は手塚の生き様に決して同意はしないけど、認めてはいる。もっともそれを問われたら幸村は「あんな生き方俺はごめんだね」とにこやかに言い放つと思いますが。「生憎俺はマゾじゃないんだ」とかでもいい。幸村かっこいい!!
あんな朴念仁なのにどこか抜けていて頑固なまでにがむしゃら、人間くささを感じさせる手塚と、超然とした力で人を惹きつける幸村、同じ部長でありながらこの二人も対照的ですね。跡部と違って幸村は手塚に執心はしていないですが。
考えてみると、手塚が選手の中で最たる権限を持つ部長だったからこそ、こんな無茶がまかり通ったんでしょうね。そう考えると一番の暴君は案外手塚かもしれない。そして本人が無自覚なだけにたちが悪い。無自覚暴君手塚か…。決して悪くない。

そして改めて、こういう手塚の危うさを苦もなく受け止められるリョーマって本当に凄いなあと思いました。だって重いじゃん。手塚のリョーマに対するあれこれって。しかも手塚は自分が先代に打ち込まれた青学の柱という名の楔(呪縛と読む)をそのまま(悪気無く)リョーマに移行させようとしているんですよ。普通ならそんなこと言われても責任取れないし困る、勘弁してくれと思うと思うんですけど、リョーマはちぃ~す!って軽く受け止めるどころかそのままアメリカに高飛びですよ。大物過ぎるだろ。そりゃあテニスの王子様の主人公、The prince ”THE PRINCE OF TENNIS”だわ。
 
 


 
 
真田が幸村の命に従って真向勝負を採択しなかったことの是非については以前書いたのですが、言ってることが進歩していなくて残念です。私はここで大将の命に従順だった真田にはげもえました。将の命>自分の信念。それでこそ副将です。そして、真向勝負ではなくとも真剣勝負ではあった。二人とも間違いなく。
この決勝S3戦、真田本人は気づいているかわかりませんが、試合の終盤で結局は真向勝負になっちゃってたんじゃないでしょうか。最後とか相当がむしゃらですもんね。となると、真田は結局主将の命に背いてしまったということになります。これはチームという共同体において決してやってはならなかった、言わば背信行為な訳です。でも幸村は、このことに気づいていたとしても直接追求はせず、己の胸の裡に留めておくでしょうね。立海では過程<<<<<結果であり文字通り勝てば官軍なので、命令を破ったことは不問にするでしょう。そう思うと本当に勝てて良かったね真田。何より真田自身の身の安全のために。

そしてここ外せないんですけど、幸村は勝敗に対して徹底的にシビアだし冷徹な選手なので、その場に必要のない感情を表にこそ出しませんが、あくまで真摯に勝負へ挑んだ真田への、ある意味冒涜とも取れる手塚のプレイに対して、内心「それにしても時間稼ぎとはずいぶん侮ってくれたじゃないか」くらいには思ってたらいい。自身は真田に真向勝負を捨てさせておきながら、です。ニュアンス的には「ウチの若ぇモンに随分となめた真似をしてくれたのぉ」ってとこなんですけど、真田若いモンじゃないからどう言い換えていいかわからない!!
 
 


 
 
それはそれとして、手塚には介護要員としても動ける相手が望ましい。手塚からテニス取ったら生活能力が危ぶまれるほどのド天然ですからね。人の話聞いてねーし。そうすると否が応でも跡部が浮かぶんですよね。大石もそうなんですけど、スーパーフリーター菊丸先輩と手塚担当って介護疲れで胃に穴が開き続けるのも不憫です。
跡部は件の時ヘリの中におわしたので、自分が見つめ続けた男が自分以外の男を相手に再び自らの選手生命を賭して戦っていると知って、それを己が目で見守ることが叶わないと言った別種の歯がゆさもあったと思います。が、跡部なら、「…再び自らの腕を犠牲にしてな」の跡、(…馬鹿が)(本当にお前はどうしようもねえ馬鹿野郎だ、手塚)って心の中で独りごちたことが容易に想像できます。跡部は優しいな。
跡部にせよ木手にせよ真田にせよ幸村にせよ、方向性はどうあれ矢印は常に手塚への一方通行ってのにもえる。手塚罪作りすぎるだろ。相変わらずとんでもない温度差メーカーですね手塚は。

そしてここへ来てリョーマ以外に手塚から矢印の発信を受ける希有な存在、Yの登場により、手塚を取り巻く人間模様が複雑になってきました。俄然滾ってきた。いいぞ!5番コートチーム、跡部と木手もいますからね。ヒロイン(手塚)を巡って火花飛び散りまくりじゃなかろか。とか言って手塚、さほどY部長のこと気にかけてなかったらどうしよう。正直あいつならやりかねない。「やはりあなたでしたか…」だけでは判断に窮すところなので、今後の展開を見守りたいです。あ、鬼センパイもヒロインポジなことを忘れていました。ごめんね鬼センパイ。

Tags: 幸村, 手塚, , 真田, , 立海, 跡部, 青学

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